究極のオシレーター(Ultimate Oscillator)とは
究極のオシレーター(Ultimate Oscillator)とは、%Rオシレーターなどを考案したアメリカの著名トレーダー、ラリー・ウィリアムズによって開発されたテクニカル分析におけるオシレーター系指標のうちの1つ。
従来のオシレーターの問題点
RSI、ストキャスティクスなどのオシレーターの利点としては、それらが実際の価格トレンドの転換に先行してその兆候を示してくれることや、
コンピュータが発達した現在では使うにあたり複雑な計算もいらず使い方も容易などといったことがあった。
オシレーターはこれらの要求を満たしつつ、相場の主要な上昇の開始時点で高い数値に達し、価格の反転よりも早く価格との逆行や買われすぎ売られすぎのサインを示してくれるという利点があります。
大きなトレンドが出た後のチャートとオシレーター(10~20前後の短期間)の動きを見比べると、 何度もオシレーターが逆行(売りシグナル)を出した後でようやく転換するという形になっていることが多く、 これはオシレーターが大きなトレンドに対応できていないことを表しています。
テクニカル分析を説明する書籍の多くで、オシレーターはもみあい局面のみに用いて、 他のトレンド系指標で新しいトレンドの出る兆候があればオシレーターのシグナルを採用しないとか、 現在のトレンドと同方向のシグナルしか採用しないなどといった追加のルールが記載されている場合があります。 つまり、オシレーターは大きなトレンドの過程では何度もだましが生じてしまうという欠点があるのです。 ウィリアムズは、その弱点の原因を克服するために、究極のオシレーターの開発を始めたといわれています。
ウィリアムズはオシレーターは測っている時間の長さが大きな波動を捉えるには短すぎるとして、1つのオシレーターに3つの期間を設定するという方法を開発した。期間は、7・14・28日間の3種類であった。 通常のオシレーターでは価格の上昇がその期間を超えて続いた場合には、極度の買われ過ぎか、途中の値動きによっては価格との逆行を示しますが、 それはあくまで設定した期間のの値動きの中で、現在の価格が「相対的に」買われ過ぎの水準だ、ということを示しているに過ぎない。
設定期間が相場の上下のサイクルと合致している時には、オシレーターは比較的正確な売買シグナルを出しますが、 その設定期間をサイクルとして、実際の相場が動くわけではありません。 特に、通常では考えにくい期間続く上昇や下落相場を捉えるには、設定期間が短すぎることが多いです。一方で、オシレーターの期間を60日や100日などの長い期間に設定すると、 今度は指標の感度が極端に鈍くなってしまうという問題が生じます。 そもそもオシレーターで判別しようとする相場の行き過ぎは、 一旦調整が入ると非常に素早い動きで収束することが多いですので、 だましを排除するのは重要なのですが、感度を低くすると修正の動きの大部分を取り逃がしてしまうことになり、 そもそも使う意味が薄れてしまいます。
そのため、相場の強弱に合わせて期間を都度設定できるオシレーターが開発できればよいということを考えて、 ウィリアムズが3つの期間を設定することで、そのようなオシレーターに近いものを開発しました。 つまり、期間を都度設定できるという点が究極のオシレーターと他のオシレーターとの最大の違いです。
計算方法
究極のオシレーターが独特なのは、その計測に出来高を用いない点である。単純にその日その日の高値から終値への価格変動を売り圧力と捉え、安値と終値の差を買い圧力と捉えるという方法をとる。ただし、これらの高値・安値は、トゥルーレンジを使って計算する。実際に計算の基礎となるのは、3つの設定期間それぞれの買い圧力(Buying Pressure, 以下、BP)と、トゥルーレンジ(以下、TR)である。
まず、当日のBPは、
当日のBP=当日の終値-当日のTL(真の安値)
これを元として、7日間ごとのBPの合計、14日間ごとのBPの合計、28日間ごとのBPの合計を求める。最終的に、この3つのBPの合計を、それぞれの期間のTRの合計で割ったものを究極のオシレーター(UO)の値とするが、このままでは、一番期間の長い28日間の値の影響力が大きく、一番期間の短い7日間の値の影響力が小さくなってしまう。そこで、期間による値の比重が偏らないように、7日間の合計に4を掛け、14日間の合計に2を掛けて、3つの期間の数値をそろえます。式で表すと、
UOの基本値=4(7日間のBPの合計 / 7日間のTRの合計)
+2(14日間のBPの合計 / 14日間のTRの合計)
+(28日間のBPの合計 / 28日間のTRの合計)
さらに、100分率に修正するために、以下の計算を行う。
UO={UOの基本値 /(4+2+1)}×100
読み方、使い方、特徴
株価とUOのダイバージェンスを売買シグナルとする。ただし全ての逆行現象を対象にせず、買いの場合は30%以下、売りの場合は50%以上からを対象とする。
買いシグナル
1.株価が下がっているのにUOのボトムは下げていない
2.逆行現象が起きた箇所のUOのピークを抜けたタイミングで買い
買いポジションを持ったら。
1.逆のシグナルが出たら買いポジションから売りポジションへ反転
2.UOが70%以上になったら利食いして、ポジションをスクエア(中立)とする
3.UOが35%以下になったらロスカットして、ポジションをスクエア(中立)とする
売りシグナル
1.株価が上がっているのにUOのピークは上げていない
2.逆行現象が起きた箇所のUOのボトムを抜けたタイミングで売り
売りポジションを持ったら。
1.逆のシグナルが出たら売りポジションから買いポジションへ反転
2.UOが30%以下になったら利食いし、ポジションはスクエア(中立)とする
3.UOが65%を超えたらロスカットし、ポジションをスクエア(中立)とする
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