BOP(バランスオブパワー)とは

BOP(Balance of Power, バランスオブパワー)とは、イゴール・リヴシンにより開発されたテクニカル分析のための手法の1つ。ブルおよびベアの強度を測定しようとするもので、特に価格が極端に一方向に振れている相場では、トレンドがまだ継続するのか、それとも天井(底)なのかどうかを判断する時に使われている指標である。
構造自体がきわめて単純なため、米国のチャートソフトには組み込まれていることが多く、人気の高い指標となっている。

計算方法

バランスオブパワー(BOP)の計算の基準とされるのは、1日の始値・高値・安値・終値である。まずこの4つの値を以下の式に代入する。

BOP=(終値-始値) / (高値-安値)

このようにして求めた期間中のBOPの移動平均を算出して平滑化する。BOPが取り得る値は-1~1となる。

読み方、使い方、特徴

値が-1に近ければ近いほど相場は弱気の勢いが強く、逆に値が1に近いほど相場は弱気の勢力が強いと判断される。つまり、上昇局面でBOPが1に近づいている場合、下降局面で-1に近づいている時は、そのトレンドは勢いを維持しているとする。

BOPにおいては、特に売買シグナルは設定されていないが、価格が上昇しているにもかかわらず、BOPの値が減少に向かうような逆行現象が見られた時は、そのトレンドの勢いが弱まっていると考えることができる。

計算式にもある通り、BOPは始値・高値・安値・終値のみが基準となるため、それらに現れなかった価格については考慮されない。たとえば、前日から窓を開けて相場が始まっている場合や、ストップ高、ストップ安に1日張り付きのようなケースでは実際の相場の勢いを反映してくれないことがある。

この問題は他の指標と組み合わせることで大部分を解消することができる。特に、BOPと異なり、1日の変動幅を考慮しないテクニカル分析の指標と合わせて使うことで、よりトレンド継続・転換の「確認」が取れる。

特に、終値と期間中の高値・安値しか考慮しないストキャスティクス、または終値が前日比でプラスかマイナスかだけを考慮するRSI、もしくはそのほかの出来高を使った指標などを使う場合には、それらが売買シグナルを出しているときにBOPでもトレンドの継続あるいは転換が示唆されているかどうかを確認してみることで、ダマシを減らすことができると考えられる。


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