TOB

TOB(Take-Over Bid)とは、株式の公開買付のこと。TOBを行う主たる目的は株式公開企業を買収し、経営権を支配するためである。

株式の取得希望者は一般的にはプレミアムを乗せて時価よりも高い買付価格を提示するとともに、買付期間を公表し、不特定多数の株主から株式を大量に買い付ける。

なお、取得株式数が目標に達しない場合には、株式の買付を中止してもよいため、危険負担が少ないというメリットがある。

日本では、1990年の証券取引法の改正で、TOBを行う場合の大蔵省への事前届出は必要なくなり、買付期間も従前の20日以上30日以内から20日以上60日以内と条件が緩和されたため、TOBを行いやすくなった。

ただ、金融商品取引法において上場企業の発行済み株式の5%以上の株式を取得する場合は金融庁への届出が必要とされ、その情報は公衆に開示されるため、ひそかな買い集めに対する抑制となっている。

なお、企業買収以外にも、自社株の買入消却を実施する場合の自社株買いの手段としてTOBを行う企業もある。1995年にはじめてアサヒビールが自社株消却目的でTOBを実施した。