LTCM

LTCM(Long Term Capital Management)とは、LTCMは、ノーベル経済学賞受賞者2人をスタッフとして、高度な金融技術を駆使して、高い収益率を記録していた有名な米国のヘッジファンド。97年後半のアジア通貨危機、および98年8月のロシア通貨危機の発生により、世界中の金融市場は不安定さを増して、高価格だが安全な資産への資本移動が進んだ。それにともなって、金融資産間の価格差が収斂せず、むしろ拡大していったため、1998年9月に経営危機が表面化した。

LTCMがおもに採用した投資戦略はコンバージェンス・アービトラージ型であり、これは、類似する証券間で価格差が拡大した場合に、その差が収斂することを前提としている。
そうした価格差を発見した場合に、割安な証券を買い建て、割高な証券を売り建てる手法である。

価格と金利の高低が逆の関係にある債券を例にとると、低価格(高金利)で割安な債券の買いと、高価格(低金利)で割高な債券の売りを組み合わせて、両者の価格(金利)差が収斂することを期待する。

巨額の取引をLTCMが一気に清算して、金融市場の動揺を招くことが懸念されたため、複数の欧米大手金融機関による約36億ドルのLTCM向けの資本注入が実施された。