IOSCO(International Organization of Securities Commisions and Similar Agencies)とは

証券監督者国際機構と呼ばれる。1974年にアメリカとカナダの提唱によって設立された米州証券監督者協会がもととなっている。その後、ヨーロッパやアジア諸国の証券監督当局や証券取引所が相次いで加わり、1986年にIOSCOの名称に変更した。

IOSCOは証券取引規制に関する国際協力を目的として運営されている。
目的としては、以下のようなものがある。

1、公正・効率的・健全な市場を維持するため、高い水準の規制の促進を目的として協力すること

2.国内市場の発展促進のため、各自の経験を共有すること

3.国際的な証券取引についての基準および効果的な監視を確立するため努力すること

4.基準の厳格な適用と違反に対する執行による市場の健全性を確保するために支援を行うこと


IOSCOは2003年9月に、「セルサイド証券アナリスト利益相反に対処するための原則ステートメント」を公表した。これは、セルサイド証券アナリストの調査および投資推奨が利益相反によって影響を受けてことにたいして、多くの地域で批判があることを受けてのものである。

ステートメントは各国・地域の証券規制当局などが利益相反に対処するために考慮すべき8つの原則とそれを実行するための施策をまとめている。


8つの原則は以下の通りである。

1.アナリストの証券取引または金銭的利害関係が、調査および投資推奨をゆがめることがないような仕組みが存在すべきである

2.アナリストの調査や投資推奨が雇用主会社の金銭的利害関係や業務上の関係によってゆがめられることがない仕組みが存在すべきである

3.アナリストの報告体系および報酬の仕組みは、利益相反およびその可能性を排除し、または厳しく制限するように構築されるべきである

4.アナリストの雇用主は、利益相反およびその可能性を識別し、これを排除するための内部手続きなどを構築すべきである

5.発行体機関投資家その他外部のものからアナリストに対する不当な影響は、排除または管理されるべきである。

6.利益相反やその可能性の開示は、完全、適時、明確、完結、具体的かつ目立つものであるべきである。

7.アナリストは、高いレベルの誠実基準を保持すべきである。

8.投資家教育はアナリストの利益相反に対処するために重要な役割を果たすべきである。