24時間取引

24時間取引(24 hours trading)とは、証券等の取引が地球上のどこかの市場で終日間断なく行われていることをさす。自国内市場で終日取引を行う場合と、海外市場を利用して取引可能時間を増やす場合とがある。

1984年ニューヨーク証券取引所(NYSE)のフェラン理事長が証券取引の24時間世界取引構想を打ち出してから使用されるようになったといわれる。

具体的には、取引所は立会時間帯の延長や外国企業の上場促進や、国際的連携による取引所間の決済業務の集中化や気配情報の相互提供などが行われている。

証券業者は、その国の営業時間帯以外に売買を希望する投資家の注文に応じて外国で自国証券の売買を行うために、売買ポジションやマーケットメキングの機能を海外店舗で備えている。外国証券を自国で売買するなどの自社内での売買も行う。

すでに外国為替や金については世界中で24時間取引が行われている。また、金融先物はシカゴマーカンタル取引所(CME)でグローベックスという電子取引システムを使う24時間取引が実施されている。一方、株式や債券はニューヨーク(NYSE)、ロンドン(LSE)、東京(TSE)を中心に、各取引所間での連携による24時間取引の体制づくりが図られている。その実現のためには、決済や取引手法の統一、取引監視体制の一体化、情報伝達の均等化、情報公開基準の統一などの課題を解決する必要がある。

為替、金利変動の増大にともなうリスク回避や収益機会拡大を目的として国際分散投資といった金融・商品取引ニーズが増大し、国際的な情報通信網の発達と金融制度の規制緩和等を背景にして、地球全体が1つの休まない市場となっている。