非借入準備

非借入準備(non-borrowed reserve)とは、銀行の総準備(準備預金+手持ち現金)から中央銀行借入を引いたもの。自由準備ともいう。米国でFRB(連邦準備制度理事会)の金融政策運用上の操作目標として重視されていた。

1979年にP.ボルカーが連邦準備制度理事会議長に就任し、FRB操作目標をフェデラルファンド(FF)レートから非借入準備に変更した。

そのメカニズムは、金融政策の中間目標であるマネーサプライが望ましい水準を超えて増加し、銀行の所要総準備が増加すると、FRBはその増加分を連銀貸出で供給するが、この場合、非借入準備は一定に保たれるが連銀貸出はオペによる資金供給と異なり返済圧力が銀行にかかるために銀行は市場からの資金取入れに追い込まれ、FFレートが上昇してマネーサプライの上昇が抑制されるというものである。

しかし1980年代に入ると、マネーサプライと米国実体経済との関係が安定的でなくなったため、1983年以降、FRBは総準備を操作目標に変更した。その後、1990年代に入ると再びFFレートが操作目標として重視されだして現在にいたる。