金融サービス法

金融サービス法(Financial Services Act)とは、ロンドン市場の一元的な金融秩序の維持と投資家保護を目的として制定された横断的・包括的な金融関係法。1986年11月に英国のビッグバンの過程で作られた。

本法により、ロンドン金融市場では、自主規制機関(SRO)を通じて自主規制が実施されていた。自主規制機関を監督していたのは、貿易産業省から権限を委託された証券投資委員会(SIB)であった。

同法は、以下のような特徴を持つ。

1.はじめて英国の投資業務に単一の免許・規制システムを与えた

2.投資業者を定義し、ストックブローカー、債券およびマネーマーケットディーラー、ユニットトラスト、生命保険など、すべての投資商品の事実上の販売業者を包摂した

3.投資業を営む個人および会社にSROあるいはSIBヘの登録を義務づけた

4.損害賠償請求について規定

5.インサイダー取引に関する法律を拡大し、貿易産業省に関係者に対する尋問および文書の提出のための広範な権限を付与

6.他の法律によって規定されている規制機関(イングランド銀行や貿易産業省など)を含むあらゆる規制機関間の金融サービスに関する情報交換を規定


日本のビッグバンの過程でも、日本版金融サービス法構想についての議論が行われ、金融商品販売法(2001年4月施行)の制定などにつながった。

その後、2004年の金融審議会で、銀行・保険以外の金融サービスをすべて横断的にカバーする投資サービス法の制定と、本法への証券取引法の改組に関する検討が開始された。