金融の証券化

金融の証券化(securitization)とは、日本では当初、銀行の資産のなかで国債等有価証券の占める割合が増加した現象を指していた。

しかし、今日では一般的に、より広く、以下のようなことを総称して金融の証券化というようになった。

1.銀行の資産や負債のなかで証券形態のものの比重が高まること

2.銀行や事業会社が、貸付債権などの資産を証券化して、市場において不特定多数の投資家から資金調達をする仕組みが発達すること

3.事業会社の資金調達で銀行借入の比重が低下し、証券形態による調達の比重が高まること

2は資産の証券化といわれ、おもに米国で発達して、80年代後半ごろ英国などにも広がった。日本でも1990年代後半から、資産の証券化が活発になってきた。

3の現象は企業金融の証券化といわれ、1980年代にユーロ市場でシンジケートローンに代わってNIF、ユーロCP変動利付債(FRN)などの発行が増加したことなどを指す。日本でも1980年代後半に大企業中心に急速に進展していった。