金本位制度

金本位制度(gold standard)とは、 一国の貨幣の単位を金の一定分量と結びつけ、両者の等価関係を維持する制度。

金本位制度を最初に採用したのは英国で、1844年のピール条例で、名実ともに金本位制度が確立された。また、1897年の日本の貨幣法では、純金2分(750ミリグラム)を1円とすることが規定されていた。

金本位制度は、貨幣単位と金の等価関係を維持するための制度的仕組みによって、金貨本位制度、金地金本位制度、金為替本位制度の3つに分類することができる。

金貨本位制度では、金貨が鋳造され流通する。金貨の自由鋳造と自由鋳潰の制度で金貨と金地金の間の自由転換が保証されて、金地金の価格は法定価格の水準に維持された。実際には金貨と並んで銀行券が流通していたが、銀行券の金兌換性が保証されている限り、貨幣と金との等価関係は維持される。


金地金本位制度においては、金貨は鋳造されず、銀行券は法定価格で金地金との兌換が認められていた。たとえば、1925年の英国の金地金本位制では、400オンス以上で兌換できた。この制度は、金貨を廃止することによって金を節約し、もっぱら対外支払準備として中央銀行に集中させることが目的であった。

金為替本位制度では、中央銀行は金に加えて金為替を保有して、銀行券は金為替との兌換が保証される。金為替は、金貨本位制度または金地金本位制度を採用している国の通貨建ての金融資産である。各国の貨幣は金為替を通じて間接的にのみ金と結びつけられていた。

戦後のIMF体制は、金地金本位制度国である米国のドルを中心とする国際金為替本位制度であった。