連結決算

連結決算とは、企業と、その企業の子会社を単一の企業体として、連結財務諸表を作成すること。親会社の決算だけではなく、支配従属関係にある会社を含めて、企業集団全体の決算をみるための会計制度。連結にあたり、連結会社相互間の項目は消去される。

親会社の単独決算だけでその企業の財務パフォーマンスを評価することはある子会社の業績を反映していないため、正確さを欠くことから導入された。また、親子間に取引が存在するときに、決算の操作が行われやすくなってしまうことも連結決算制度導入の背景になっている。連結決算制度がなければ、親会社の利益を増やしたり、逆に利益を隠すために子会社が使われてしまうことが懸念される。

このように、連結決算はその企業の実力をより正確に理解できることと、決算操作を防ぐことなどの目的として使われている。連結での利益を親会社の単独利益で除した値が連単比率(連単倍率)であり、一般にこの比率が高いほどグループ企業の展開が好調であるとされる。

欧米では早期に採用されていたが、日本では、1965年不況当時に子会社を使った粉飾決算が問題となったことを契機として連結決算制度導入の論議が開始された。その後、企業内容開示制度の一環として議論が進められて、1977年度に連結決算制度が導入された。

連結決算は、事業年度経過後3カ月以内に提出することとなっている。日本経済の国際化の進展によりその重要性が高まっているなか、2000年3月期決算(銀行は99年3月期決算)以降は実質支配基準にもとづく連結財務諸表の作成と公表が義務づけられた。