通貨主義

通貨主義(currency principal)とは、純粋金属貨幣制度のもとでは通貨の過剰でもたらされる物価高騰は金属の対外流出によって自動的に調節され、国内および国際間の経済は均衡に達するという主張。銀行主義の名称は、当時のイングランド銀行理事であったG.W.ノーマンが用いたのが始まりである。

銀行券も流通している混合貨幣制度のもとでは、仮に銀行が銀行券を増発しても上述の自動調節作用が機能しないため、物価騰貴を引き起こしてしまう。したがって、銀行券の発行にあたり、発券銀行が同額の正貨準備を保有していることが前提となる。

1844年にイギリスでピール条例により発券制度の改革が行われた際に、通貨主義を支持する層と、これに反対の立場をとる銀行主義を支持する層の間に論争が展開された。

銀行主義とあわせて、これらの主張はその後の貨幣制度や信用理論の発展に貢献した。