超過準備

超過準備(excess reserve)とは、預金を受け入れている金融機関が日銀に保有している当座預金のうち、必要準備を上回る部分のこと。

必要準備は1957年に施行された「準備預金制度に関する法律」にもとづいて預金の一定比率(準備率)として定められている。法定準備ともよばれる。

準備預金は無利子であるため、各金融機関は極力準備を減らして収益資産に運用しようとする一方で、もし準備預金が必要額に満たない場合には過怠金というペナルティを払わねばならないというリスクがあるため、預金流出など流動性リスクに配慮して超過準備の額を決定している。

また、債券の売買操作などを通じ、日銀側で超過準備を調節することもある。かつて日本では超過準備がほぼゼロであったが、1990年代後半以降は、金融不安の高まりや日銀の超緩和政策で超過準備が増大した。

2001年に日銀が金融調節の操作目標日銀当座預金残高に変更し、潤沢な資金供給に努めてきたために、現在では超過準備は必要準備の数倍の規模となっている。