起債調整

起債調整とは、事業債・地方債・政府保証債の公募発行のときに起債関係者が集まって、発行銘柄、発行額、発行条件等を調整した日本の発行市場における慣行のこと。

おもな目的は、戦後の復興期の信用割当制度を引き継いで、高度成長期においても相対的な低金利を維持して、重要な産業へ資金を優先的に配分することにあった。

起債会による事業債の調整を例にとると、発行可能企業を選別する適債基準と発行条件を定める格付け基準を設け、発行希望会社は年度始めと四半期ごとに打診され、最終的には起債月の前月の起債会で決定されていた。

発行は毎月1回、全銘柄で同一日とされ、発行条件も格付け基準のもと、狭い幅のなかで決められてきた。1970年代以降は、少しずつ発行ルールが柔軟となり、1987年4月からは、月末1回であった起債方式が月2回に修正された。

翌年4月には、発行会社と引受証券会社が個別的・競争的に発行条件に関する交渉を行うプロポーザル方式一般事業債全体に導入され、起債会での起債時期、発行条件の画一的決定方式はなくなった。