資産・負債承継

資産・負債承継(P&A:Purchase and Assumption)とは、閉鎖銀行の預金および資産を他の健全な銀行に引き継がせ、FDICは必要に応じ承継銀行に対して資金援助するとともに開鎖銀行の不良資産を引き受けるという方式。米国の預金保険機関であるFDIC(連邦預金保険公社)の預金者保護方式の1つ。


これまで経営破綻した銀行の処理に際して当局のとってきた対策は、小銀行に対しては清算および限度内での保険金の支払(ペイオフ)、大銀行に対しては当該銀行の救済あるいはFDICによる合併の斡旋ないしは資産負債継承といった形であった。

資産・負債承継を選択することで、法定限度額の預金者保護にとどまらず、預金者全体の保護、金融サービスの継続、銀行に対する一般の信認の維持が可能となる。また通常、預金のペイオフよりFDICの損失が少なくなる。しかし、反面でモラルハザードの問題を内在している。