資本コスト

資本コスト(capital cost)とは、企業が資金を調達するときの費用。企業の収益に不確実性がなく、債務不履行になることがないと仮定すると、企業が発行する債券(負債)の利子率と株式の収益率は等しく、それらが資本コストに一致する。

J.M.ケインズの投資理論では、投資の収益率がこの資本コストを上回るときに設備投資が行われるとされる。もし企業収益が不確実である場合には、債券による資金調達と株式による資金調達に違いが現れる。

リスクの大きい株式に投資する株主は、低リスクである預金金利以上の収益率を求める。つまり、株式の期待収益率には債券の利子率にリスクプレミアム分が上乗せされるため、不確実性がある場合にはその資金の全額を株式の発行で調達する企業の資本コストはリスクプレミアムの分だけ高くなる。

実際の企業は、債券と株式の両方で資金調達を行うため、その資本コストは債券利子率にも株式の期待収益率にも一致しない。