貸出金償却

貸出金償却とは、金融機関が金融庁の検査マニュアルにもとづき、貸し出し金について貸倒等の実態を踏まえて、債権等の将来の予想損失額を適時かつ適正に見積もり、信用リスクの程度に応じた償却・引当てを行うこと。
金融庁の検査官は、検査の際に各金融機関の自己査定についてプロセスチェックを行う。
償却と引当ては、原則として、自己査定による債務者区分と分類区分をベースに実施される。具体的には、以下の通りである。

1.正常先
予想損失率により今後1年間の予想損失額を算定し、一般貸倒引当金に計上

2.要注意先
過去の実績から算出した予想損失率により予想損失額を算定し、一般貸倒引当金に計上

3.債権の一部もしくは全部がリスク管理債権の「3カ月以上延滞債権」または「貸出条件緩和債権」に該当する債務者の債権
債権額から担保の処分可能見込額と保証での回収可能見込額を控除した残額のうち必要額を一般貸倒引当金に計上


4.破綻懸念先
債権額から担保の処分可能見込額と保証による回収可能見込額を控除した残額のうち、債務者の支払能力を総合的に判断して算出した金額と、当該残額に予想損失率を乗じた金額のいずれかを個別貸倒引当金に計上

5.実質破綻先
債権額から担保の処分可能見込額および保証による回収可能見込額を控除した残額全額を個別貸倒引当金に計上するか直接償却

6.破綻先
債権額から担保の処分可能見込額および保証による回収可能見込額を控除した残額全部を個別貸倒引当金に計上、もしくは直接償却