負ののれん代

負ののれん代とは、企業を買収した際の、買収額と受け入れる時価による純資産との差額のうち、買収額(現金・株式)のほうが少なく、時価純資産を下回り、割安の価額で企業を買う場合の差額のこと。

のれん代は、買収額と時価純資産との差額のことであるが、負ののれん代は連結貸借対照表の負債となり、20年以内に営業外収益として利益計上することになる。

負ののれん代は、日本独自のデューデリジェンス(資産査定)により引き起こされるケースである。今後は、国際的な基準により資産査定が行われることになる。

このルールにより、利益が押し上げられて、業績が撹乱される要因となる。たとえば伊勢丹と三越の統合では、伊勢丹が買収した形で会計処理したために、負ののれん代が700億円発生し、これを5年で償却するために経常利益を年140億円ほど押し上げることになった。

国際会計基準では、「負ののれん代」は例外的な現象で、資産・負債を再検討のうえで、それでも発生する場合には一括で利益計上する。日本でも、国際的な基準にあわせる方向で、2011年3月期以降適用の見通しである。