証券保管振替機構

証券保管振替機構とは、株券などの一括保管および振替決済を目的とした機構として証券界・金融界・産業界の3者が協力し、1984年12月に財団法人として発足した機関。

コンピュータと通信技術の高度化により、1992年10月からは証券全般へ向けた保管振替システムとして稼働している。証券投資家が特定の受託機関に証券の預託口座をつくり、一定の保管料を支払うことで、取引のつど発生する有価証券の現物移転事務を預託口座間の振替によって完了させることができるシステムで、現物移動にともなう費用や各種リスクを軽減できるほか、取引管理面で迅速性や確実性も確保できる。

日々株価が大きく変動する株式取引では投資家の株券を一括して保管し、売買などによる受渡しを預託口座間で実施することで迅速な取引処理が可能となる。

また、株券名義は同機構へと変更されるものの、当該会社には実質株主の登録がされるため、配当は直接に実質株主に支払われる。そのほか、当該会社の商号変更や売買単位変更、合併による株券の提出などは同機構が行うため、投資家は手続のわずらわしさから逃れることができる。

なお、2002年には株式会社へ転向し、財団法人から保管振替業務全般を譲り受けている。2006年1月からは一般債の登録業務も証券保管振替機構が一元的に担当している。