証券仲介業

証券仲介業とは、証券会社等の委託にもとづいて顧客と委託元の証券会社との間の証券取引を仲介する業務のこと。保険の代理店になぞって「証券代理店」ともよばれる。投資家が証券投資できる場の拡充と多様化などを目的として、2004年4月に開始された。

以下の3つの類型がある。

1.売買の媒介
顧客の注文をその証券の店頭取引を取り扱っている証券会社等に仲介する

2.取引所における売買等の委託の媒介
顧客の上場株式の注文をその株式が上場している取引所の取引参加者である証券会社に仲介する

3.募集等の取扱い
新規発行の証券について取得申込みの勧誘などを行う


いずれの場合も、証券取引に関する直接の契約関係は、顧客と委託元の証券会社などとの間で成立するため、証券仲介業者は顧客への営業・勧誘行為は行うものの、その取引・契約自体についての当事者とはならない。

コンビニエンスストアのような法人業者のほか、FP(ファイナンシャルプランナー)やコンサルタントのような個人業者も参入することができる。

銀行等の金融機関では、当初、証券仲介業への参入が認められなかった。 しかし、2006年12月に一定の弊害防止措置(利益相反防止、情報隔壁(ファイアーウォール・チャイニーズウォール)の確立など)を条件に解禁された。

証券仲介業を営むには、内閣総理大臣(実際は金融庁長官)に証券仲介業者(銀行等の場合は登録金融機関)として登録しなくてはならない。

証券仲介業者は、顧客に証券取引の勧誘を行うため、証券会社と同様、断定的な情報の提供による勧誘の禁止、大量推奨販売の禁止などのルールがある。

また、銀行など以外の証券仲介業者が、証券仲介業に関して顧客に損害を与えた場合は、原則として、その証券仲介業者に委託を行った証券会社などへ賠償責任が課される。そのため、証券会社などは委託先を選別するにあたって、そのコンプライアンス体制を重視しなくてはならない。