機能別規制

機能別規制(functional regulation)とは、金融機関が規制・監督を受ける際に、銀行業務、証券業務、保険業務などの機能ごとに担当の監督当局が分担するという考え方。

従来、金融機関の規制・監督は、銀行、証券会社、保険会社などの業態ごとに監督当局を設けるのが一般的であったが、この方式では、銀行の扱う業務は預金・貸出業務以外(証券業務や保険業務)であっても銀行監督当局が規制や監督を行うこととなり、金融機関の業務多様化への対応が難しかった。

一方、機能別規制にも、以下のような問題点が指摘されており、各監督機関を単一の監督機関に統合する動きもみられる。

1.金融機関側にとって複数の監督機関の規制を受けるのは煩雑
2.監督機関側は監督対象の金融機関の全体像が把握しにくい

米国では銀行持株会社全体はFRB(連邦準備制度理事会)が、傘下の非銀行業務子会社は担当の当局が監督するといった役割分担が定められている。

英国では金融サービス機構(FSA)には業務ごとの監督部門が集約され、複数の金融業務を行う大手金融機関グループなど部門をまたがる案件は、各部門の検査官を集めたチームで監督にあたる。