格付け

格付けとは複数の証券をそれぞれその品質によって評価して順位をつけることを指す。株式を対象に行われることもある。一般的には確定利付証券について行われるものを指す。つまり確定利付証券がデフォルトしたり支払いが滞ったりする危険を評価して、そのリスクが小さい順番にA、B、Cといった評価を与えることを格付けという。

格付けのランクによって、発行条件が異なる。格付けの高い債券ほど、発行者にとって有利なコストで資金調達ができ、流通市場においても通常、格付けの低い債券より低利回り、高価格で取引される。

当初は確定利付証券のみを対象としていた格付けも、近年経済の不確実性の増大や金融自由化の進展に伴う信用リスクの増大などから、対象が多様化していった。

格付けを作成して投資家に公表する会社を格付け会社という。スタンダード&プーズ社やムーディーズなどが大手である。これらの会社は起債者から格付け料を徴収することをビジネスとしている。


現在では以下のようなものも格付け対象となっている。

1.従来型の債券および優先株

2.外国の国債、地方債、政府機関債

3.モーゲージ債権をもとにしたMBS

4.社債にオプションや通貨スワップを組み合わせた仕組み債

5.各種クレジットローンや売掛債権をもとにしたセットバック証券(ABS
6.コマーシャルペーパー

7.銀行の財務ポジション

8.投資運用会社の信用状態

9.スワップ、先渡し契約、オプションなどの金融契約における相手型債務者の契約履行能力

日本では有担保原則および起債調整により社債の発行がきわめて安全性の高いものに制限されていたため、米国と比較すると格付けの必要性が大きくなかった。
しかし、1970年代に社債有担保原則が緩和されたため、投資家保護の観点から格付けの重要性が高まった。