日銀引受

日銀引受とは、国債発行のときに日銀がこれを引き受けること。国債の市中消化に比べて、日銀引受は日銀による国債引受額に見合うベースマネーの供給という形でそれ自体としてマネーサプライの増加をもたらす効果がある。さらに、市中銀行部門に過剰準備が発生するため、市中銀行部門の与信活動が盛んになりマネーサプライの一層の増加を招くためインフレにつながるおそれがある。

1942年に戦時立法として制定された日本銀行法は、日銀が政府へ無担保貸付および国債の応募もしくは引受をすることが認められて、これにより戦時中に日銀引受で大量の国債が発行され、大きなインフレが発生してしまった。

このような経験を踏まえて1947年に財政法(5条)が制定された。ここでは原則として長期国債の日銀引受や長期貸付を禁止している。例外として特別の事由がある場合に国会の議決を経た金額の範囲内で認可される日銀引受も、日銀保有の満期到来国債の借換債引受に限られる。