日本版ビッグバン

日本版ビッグバンとは、1996年11月に橋本内閣により表明された、2001年を期限に導入された金融制度の抜本的改革のこと。1986年10月に英国で実施された証券市場改革(ビッグバン)になぞらえて日本版ビッグバンと称された。

その理念は、「フリー・フェア・グローバル」を標語として、国民により多くの資産運用と資金調達の選択肢を提供するために、ニューヨーク、ロンドンと同様の自由で公正な金融システムを構築することを目的として、金融の業態を超えた総合的な改革を実施することであった。

その内容は広範多岐にわたり、以下のようなことを実施した。

1.運用・調達手段の充実
・内外資本取引などの全面自由化
証券総合口座の導入
会社型投資信託の導入
・銀行などの投資信託窓口販売の解禁
・ABS〈資産担保証券〉の環境整備
・店頭登録市場の機能強化
・未上場・未登録株式市場の整備


2.多様なサービス提供と効率的市場の整備
証券会社の専業義務撤廃
・私設取引システムくPTs〉の導入
・株式委託手数料の自由化
証券会社の原則登録制移行
・証券子会社・信託銀行子会社の業務制限撤廃
・持株会社の活用
・取引所集中義務の撤廃

3.公正取引の確保
・有価証券定義の拡充
・デイスクロージャー制度の拡充

4.新金融行政体制への移行


こうしたなか、特に証券業で国内非金融企業が証券会社を設立して、自由化された手数料制のもとでインターネットを利用して株式オンライン売買へ参入するなど、革新的な動きが広がっていった。