安定操作取引とは

安定操作取引(stabilization)とは、大量の証券が一時に市場に放出される事で、市場価格の下落を招くおそれがある場合、有価証券の募集や売出の円滑化を図るため、相場を安定させる目的で行われ有価証券市場における売買取引。

しかし、安定操作取引が安易に行われると、売買取引の公正などの観点から重大な支障を生ずる可能性がある。そのため、安定操作取引は、証券取引法第159条3項や同法 施行令第20~ 26条の厳格な要件のもとに認められている。

同施行令では,
①有価証券の募集または売出を容易にするために限定

安定操作取引ができる 証券会社はその有価証券の募集または売 出に係る元引受証券会社に限定

③安定 操作取引の委託ができる者は発行会社の 役員,発行会社の関係会社およびその役 員,売出の場合にその有価証券の所有者 などに限定

安定操作取引ができる市 場は取引所取引(店頭株式の場合は店頭 売買取引)に限定

安定操作取引が可 能な期間は株主割当募集の場合で申込期 日から2週間前の日から払込期日まで, 株主割当募集以外の募集や売出の場合で 申込期間の終了日から20日前の日から申 込期間の終了日までの期間(ただし,発 行価格または売出価格が未確定である間 はその確定値がその有価証券の上場証券 取引所(店頭株式の場合は証券業協会)へ 通知されるまで安定操作取引はできな い),

安定操作取引の価格制限,など が規定されている。また,安定操作取引透明性を高めるため,①安定操作取引 を行おうとする有価証券に係る目論見書 には安定操作取引が行われる旨およびそ の取引が行われる取引所市場等を記載す る,②安定操作取引を行う証券会社には 安定操作届出書や安定操作報告書を大蔵 大臣へ提出させ,公衆縦覧に供するとい ったディスクロージャーが行われる.