変動利付債

変動利付債(Floating Rate Note)とは、全期間について利率が固定している固定利付債と異なり、一定期間ごとに利率が市場実勢に応じて変化する債券のこと。FRNと略称される。

参照レートとしては、米国ではTBレート、ユーロ市場ではLIBOR(ロンドン銀行間貸借6ヵ月金利)、日本では10年物長期国債最終利回りが主に用いられる。

利率がその時々の実勢金利を反映するため、債券の価格が変動しづらくなり額面近辺を維持し、投資家は金利変動リスクから保護されるという効果が期待されているが、金利が急激に変動した場合は利率の変更がそれに間に合わなかったり、変動利付債の利率が長期債の利率を下回って投資的魅力に欠けたりすることがある。流通市場が発達して流動性が高いことと、変動利付き負債との見合いで持てる資産であるとして、買い手の多くは銀行となっている。



短い一定期間(3~6カ月)ごとに設定される利払日前の市場金利水準を基準に、支払う利率が決められる。元来債券のクーポンレートは確定利付きが一般的だったが、1970年代の金利変動の乱高下の影響で、発行者・投資家双方の利益をバランスさせる手段として、特にユーロ市場での債券発行を中心に発達した。シンジケートローンにもよく使われる。海外では中期債の発行が多い。

クーボンレートが定期的に改定されるため、価格が定期的に額面に戻るため、金利上昇にともなう値下がり損を回避できる。金利上昇局面で発行が増える。

金利計算期間と基準金利の満期が異なるミスマッチFRN、固定利付債への転換権オプション付きFRN、金利に下限を設けたドロップロックFRN、償還期限に定めのない永久FRNなど、仕組みが多様化してきている。