地方債

地方債(municipal bonds)とは地方公共団体が負担する債務でその返済が1会計年度を超えて行われるものを指す。証券発行と証書借入の形式がある。

債券市場で地方債という場合は、地方債のうちで証券発行による地方債のみを指すことが多い。証券形態には公募地方債と非公募地方債があるが、市場規模は非公募地方債のほうがかなり大きい。

証券発行は、以下の3つに分類される。なお、公募による地方債を発行できるのは有力都道府県および政令指定都市に限定されている。

1.市場公募債(一般の不特定多数の投資家を対象に公募するもの)
2.縁故債(指定金融機関や共済組合等の少数特定者が直接引き受けるもの)
3.交付債(用地買収や漁業権等の権益買収に際し、代金の代わりに交付する)

地方債の発行は、健全財政のための例外的な措置とされており、地方財政法5条により原則として、以下の5つの使途に限られる。

1.地方公営企業に要する経費
2.出資金および貸付金
3.地方債の借換えのために要する経費
4.災害復旧等のための経費
5.公共施設、公用施設の建設事業費またはこれらの施設の用地費の財源

ただし、財政逼迫時に特例法での起債が行われた事例も存在する。

毎年度の起債額は、財政投融資計画とともに策定される地方債計画で総枠が決定され、地方公共団体は起債にあたり総務大臣もしくは都道府県知事の認可を受けなくてはならない。

各団体ごとに銀行を受託会社として、受託会社を含む金融機関と証券会社が引き受けシンジケート団を形成して募集取扱と引受を行う。発行条件は自治省によって厳しく監督されているが、一般に政府保証債の利回りよりは高めに設定される。