商業銀行

商業銀行(commercial bank)とは、当座預金口座や普通預金口座、ローン、クレジットカードや、個人や法人向けのクレジット・ライン(短期貸付)など、リテール・バンキングの商品やサービス全般を提供している銀行のこと。

商業銀行では投資商品を販売しているところも多く、証券仲介に関する総合サービスやファイナンシャル・プランニング・サービスも提供している。

日本では普通銀行(都市銀行、地方銀行、第二地方銀行、在日外国銀行)がこれに該当するが、工業の発達が遅れたドイツ、米国などと同様、伝統的に長期貸出も行う兼営銀行の形態である。

商業銀行は各国の金融制度において主要な地位を占めるが、金融自由化や国際化など金融環境が大きく変化し、内外での非金融業も含めての競合の激化、オーバーバンキング(過剰設備)問題、バブル崩壊後の不良債権問題などで収益が圧迫され、経営基盤が脆弱化した。

商業銀行は預貸金業務を中心とした伝統的な銀行機能の低下に対応すべく、経営革新や業務の多様化に注力してその機能を変化させつつある。

日本では、金融環境の変化ヘの対応が遅れ、収益の低下と自己資本不足から破綻にいたる例もでてきていおり、公的資金の注入が実施されたり、再生のためにリストラや統合・合併が進められて都市銀行が少数の金融グループに再編されたりしている。

また、公的資金への配当財源不足で国有化にいたることを懸念して、外資を含め増資による資本増強を実施する動きもみられる。しかし、デフレの長期化と不良債権の重荷から、再生は困難であると考えられている。