信用金庫

信用金庫とは、1951年に施行された信用金庫法にもとづき、「国民大衆のために金融の円滑を図り、その貯蓄の増強に資する」(同法1条)ことを目的とする会員組織の中小企業金融機関。同法施行以前から存在した信用協同組合のうち組合的性格が希薄で金融機関色の強い組合が信用金庫に改組された。

信用金庫の主たる業務は、会員(同地区内に、住所・居所または事業所<中小企業のみ〉を有する者、勤労する者)および非会員から預金や定期積金を受け入れて、これを会員に対して貸し出すものであり地域性が強い。

ただし会員への貸出を妨げない範囲内であれば会員以外の者に対する貸付も行うことができる。会員外は総貸出の20%以内に抑える必要がある。また、1998年の外為法の改正により外国為替業務も制限されていない。

この結果、貸出対象が原則会員に限定されており、有価証券の取次販売が認められていないという点を除けば、銀行とほぼ同様の業務を営むことができる。

「金融機関の合併及び転換に関する法律」の施行(1968年)以来、金庫間または相互銀行、信用組合との合併が増えているが、厳しい経済環境下で経営が破綻し清算や解体にいたる例もある。合併・統合の動きが進展しており、信用金庫数は1968年の520を頂点としてにほぼ半数となっている。

信用金庫の上部機関として信金中央金庫があり、基本的に信用金庫と同一の業務を行っているが、ほかに債券発行も認められている。
さらに、中央機関として、信用金庫の集中決済や他業態との為替決済、会員金庫の余裕資金の効率的運用などの機能を担うほか、信託銀行業務や証券業務を子会社の形態で営んでいる。