ワラント

ワラントとは、定められた期間内に、会社の株式を一定の価格で購入する権利のこと。新株引受権とも呼ばれる。

ワラントは一般に、投資家に対して、他よりも低金利か低配当率の債券や優先株を受け入れてもらうためのインセンティブとして発行される。ワラントがどれだけ魅力的か、そして購入のインセンティブとしてどの程度まで効果的であるのかは、通常、発行会社の成
長の可能性によって決まる。

見通しが明るいほど、ワラントはより魅力的になる。ワラントが発行されると、行使価格は、現行の市場価格より高くなる。例えば、現在15ドルで取引されている株式のワラントは、その後10年以内に、30ドルで株式を買う権利を保証する。

価格が30ドルを超えた場合、株式を買うためにワラントを行使、すなわち生かすことができ、それをポートフォリオに保有しておくことも、利益を得るために転売することもできる。

ワラントの行使期間を通じて株式の価格が下がった場合、ワラントの価値はなくなる。

新株予約権の制度は、それ以前の新株引受権に代えて2002年4月施行の商法改正により導入された。改正前の新株引受権(新株発行契約の予約完結権)は、会社の役員等にストックオプションとして与える場合か、転換社債やワラント付社債として発行する場合でなければ発行できず、単独での発行は認められていなかった。これに対して、新株予約権は、単独でも発行ができることとなり、これまでのストックオプションや社債と組合わせての発行に加えて、社債以外の金融商品と組合わせた新たな資金調達手段を開発、活用することが可能となった。

新株予約権の保有者が権利を行使すると、会社は新株を発行するかあるいは会社が保有している自己株(金庫株)を引渡さなければならない。新株予約権は新株引受権の場合と異なり、付与対象者の制限がない。このため、ストックオプションを完全子会社の役職員はもとより、取引先、借入先などにも付与することが可能となった。

また、 これまでのワラント付社債のうち新株引受権と社債が分離できる分離型は、社債と新株予約権とを同時に発行するものとした。転換社債は新株予約権付社債の一種とされ、新株予約権を行使したときは必ず社債が償還されて新株の払込に充当されるものとした。