リバースモーゲージ

リバースモーゲージとは、居住する住宅や土地などの不動産を担保に定期的に融資を受ける制度のこと。融資を行うのは地方自治体や金融機関である。

融資の返済は、契約が終了した時点で担保不動産の処分で元利一括で行うのが基本である。この制度の最大の利点は、年金収入や金利収入の少ない世帯でも資産価値の高い自宅を保有していれば、資金的に余裕のある老後を送ることができるところにある。

なお、融資総額は担保不動産評価額の7割程度で、融資期間を定めたうえで毎月の融資額を決めるケースが多い。

しかし、リバースモーゲージにはデメリットもある。たとえば、融資総額が担保評価額にもとづく融資限度額以上になると、新規の融資が受けられない。このようなケースは、担保不動産の評価額の下落や金利の上昇(銀行などは変動金利を採用している)によって発生する。

新規の融資が受けられなくなると、契約者は生活設計を立てることは困難になる。担保不足の場合、自治体によっては返済猶予などの救済措置を講じるところもあるが、基本的仕組みとして新規融資は行われずに、契約者は融資の元利返済を求められる。担保となっている不動産を売却して返済することになる場合が多い。

リバースモーダージ制度が普及するためには、担保割れなどのリスクを補う保険制度の整備が必要である。

2008年の米国のサブプライム問題では、担保となる土地や住宅価値の値上がりを前提として、信用力の低い債務者にリバースモーゲージを提供したことで、土地や住宅価格の下落により一気に債務不履行となる例が増えたことが原因となった。