ペイオフ

ペイオフ(Pay-off)とは、金融機関が破綻した場合、預金保険機構が破綻した金融機関の預金者に保険金を支払うこと、預金保険制度の一環として、小口預金を保護し破綻金融機関の預金者へ比較的早期に一定額までの預金を払い戻す仕組みであり、金融システムの安定に資するものである。金融機関が破綻して、当該金融機関が破産により処理される際に、預金保険法で保護される預金者の預金債権について預金保険機構が保険金として預金者に直接給付する。

より広義には、破綻金融機関の事業の全部もしくは一部を健全な金融機関に譲渡して、資金援助を行う破綻処理(資金援助方式)もペイオフという場合がある。これは、資金援助方式の預金等の保護範囲がペイオフ方式と同一であり、預金のうち1,000万円を超える部分が一部カットされる可能性があるという意味で使われる。

原資は預金保険対象金融機関からの預金保険料である。保護対象および保護される金額は国によって異なる。日本では預金保険機構に加盟している金融機関の預金が中心で、一預金者当り元本1,000万円とその利息までと定められている。

2001年度までは特例として預金等を含めた多くの金融商品は全額が保護されており、ペイオフは凍結されていた。その後、ペイオフの凍結は段階的に解除されていき、1995年4月以降は無利子の決済用預金のみ全額保護となっている。

また、給料の支払い、報酬の意味から転して、ある意思決定の結果として得られる見返りのことを指す場合もある。オプションにおいて、原証券の価格を横軸、オプションの買い手や売り手の損益を縦軸にし、原証券の価格変動と投資家の損益の関係をグラフにしたものをペイオフ・ダイヤグラム(損益図)という。