ヘッジファンド

ヘッジファンド(hedge fund)とは、少数の投資家から多額の資金を集めて、株式、通貨などのカラ売り、オプションなど、さまざまなオルタナテイブ投資戦略を積極的に活用して、高い収益率での運用を目指すファンドのことを指す。1940年代に米国で開始された、株価下落リスクを空売りなどの手法で回避(ヘッジ)するファンドが名称の由来とされる。利益を押し上げるために、借入金を用いたレバレッジを使用するヘッジファンドもある。

通常の投資信託は小口の資金を大量の投資家から集めることが多いが、ヘッジファンドは私募に近い形で大口の資金の提供を受けて運用する。アメリカで99人以下、日本でも49人以下に限られる。

1992年の欧州通貨危機のときに英ポンドやイタリアリラの大量売却で有名になったジョージソロスの運営するクォンタムファンドや、1998年8月のロシア危機で巨額の損失をこうむり、同年10月に破綻したLTCMなどが有名なヘッジファンドである。

ロンドン、アメリカ、バミューダなどに主なヘッジファンドがあるといわれ、その資金量は数十億円から数千億円とさまざまである。正確な定義がないのでどれくらいの数があるのかわからないが、年々増えていると推測される。近年では市場を攪乱するなどの影響への懸念や取引内容の不透明さが指摘されており、幅広い財務情報の定期的な開示や金融当局への報告を要求する声が高まりつつある。

ヘッジファンドは相当のリスクを伴うため、ヘッジファンドを購入できるのは、米国証券取引委員会のガイドライン以上の資産を保有する適格投資家に限られている。