ネッティング

ネッティング(netting)とは、一般的には取引相手または決済システム参加者間で、あらかじめ合意のうえで、ポジションまたは債権・債務を相殺し、差額分のみを決済する方法のこと。また、スワップ契約でカウンターパーティーの不履行が生じた場合、当該相手先とのすべてのスワップ取引の時価で評価したときのエクスポージャー額の正と負の金額を相殺して、差引後の最終金額を損害金として受払することもいう。

ネッティングの効果は、支払メッセージ数の削減、決済リスクの削減、 日中流動性の削減などである。

ISDA(International Swaps and Derivatives Association)の基本契約書(Master Agreement)において一括清算(close-out netting)として定められている。

このような一括清算が倒産企業への差押えを行う他の債権者や破産管財人、更正管財人に対して法的に対抗できるか問題となっている。ネッティングが法律的に認められるようであれば、スワップ取引における信用リスクが削減される。日本の金融当局は、ネッティングについてデリバティブ取引においては妥当であるという見解を明らかにしている。

当事者の数により、バイラテラルネッティングとマルチラテラルネッティング、法的な性格により、オブリゲーションネッティングクローズアウトネッティング、ペイメントネッティングに分類できる.