ニクソンショック

ニクソンショックとは、1971年8月、ニクソン米大統領の新経済政策の発表によるドルの交換性停止と主要国通貨のフロート制への移行のこと。これにより戦後のIMF体制は根底から揺るがえされる事態に陥った。1971年8月15日にニクソン米大統領は米国国際収支の赤字転換やドルの信認不安を反映した国際通貨不安に対応することを目的として、

1.ドルの金兌換の停止
2.10%の輸入課徴金の導入
3.対外援助の10%削減

などを骨子とする緊急新政策を発表した。これを受けて主要国の為替市場は一時閉鎖された。短期間のフロート制を経て、1971年12月17、18日にワシントンのスミソニアン博物館で開催された10力国蔵相会議で、米ドルの対金7.89%切下げを含む多国間通貨調整(日本円は1ドル=360円から1ドル=308円へと16.88%切上げ)、為替変動幅の拡大などの通貨調整が決定された。しかしその後も米国の国際収支は改善せず、1972年に英ポンドがフロート制に移行し、続いて1973年3月には主要国通貨は全面的にフロート制に移行することとなった。