トラッキングエラー

トラッキングエラー(tracking error)とは、裁定取引(arbitrage)において先物の対象となる指数と、それに近似させた現物バスケットの乖離とそれに伴うリスクのこと。現物と先物の裁定取引にかかわるリスクの一種。

株価指数先物の導入で株式での現物と先物の裁定取引が可能となったが、先物市場がS&P500、TOPIX(東証株価指数)などの複数株式で構成される指数で取引されている一方、現物市場は個々の銘柄で成立しているため、一度に先物取引と対応する現物を売買するのは困難である。そのため裁定取引も実務上は先物指数に近似させた多数の現物のバスケットをつくって売買することで行われる。しかし、現物のバスケットを先物指数と完全に一致させることは不可能であるため、両者の間に乖離とリスクが発生する。トラッキングエラーは先物指数の構成銘柄が多いほど、あるいは現物バスケツトの構成銘柄が少ないほど大きくなる。