ターゲットゾーン構想

ターゲットゾーン構想(target zone)とは、変動相場制で市場介入の目標となる為替相場の範囲のこと。

ある為替相場を設定し、その上下数%以内に為替相場の変動を維持しようとする固定相場制に近い考え方、各国の経済状況を勘案しつつターグットゾーンの水準を順次改定するという2つの考え方が代表的な考え方である。EMS(欧州通貨制度)のERM(Exchange Rate Mechanism)は前者にあたる。

なお、ターゲットゾーンと対比させた1987年にP.ボルカー(当時FRB議長)が提唱したネガティブターゲットゾーンという概念がある。これは、たがいに政策目標を達成するうえで、明らかに破壊的影響をもたらすような為替相場で、当事国が到底受け入れることのできない範囲については各国の合意を得ることが可能であり、こうしたレベルを回避するために各国が努力するという考え方である。

これに対して、ある特定のターゲットに為替相場を誘導しようとする考え方は、ポジティブターゲットゾーンの概念といわれる。