サバイバーズペイ

サバイバーズペイ(survivors pay arrangement)とは、日本の全国銀行データ通信システムのような多量型の資金決済システムでは、支払指図を順次蓄積し、予定された時点にそれらを集中計算した結果を決済する方式(時点ネット決済)が用いられているが、その際の未決済残高を被仕向(受取)銀行側が、各仕向(送金)銀行の個別の信用力などを考慮して設定する方式のこと。

支払指図の蓄積による未決済残高をどうコントロールするかは、決済リスク管理上、重要な点である。

仕向銀行側からは、自行の決済可能金額は、他行が自行へ設定してきた未決済残高の和となる。参加行のデフォルトなどで決済リスクが顕在化した際に流動化するための担保は、被仕向銀行側が差し入れる。

これに対し、デフォルターズペイ(破綻者支払)とは、未決済残高は仕向銀行側が設定し、金額に見合った担保を仕向銀行自身が差し入れるという方式。

サバイバーズペイ方式では、一参加行のデフォルトを残りの全参加行が差し入れた担保でカバーするため、1行当りの担保負担は軽く、決済の効率性の面では優れているが、複数参加行の同時デフォルトでは対応しきれない可能性が残るなど、安全性の面で問題が残っている。

他方、デフォルターズペイ方式においては、各行の担保負担が重く、決済の効率性の面では劣るものの、複数行の同時デフォルトのケースでも、安全性は確保しやすい。