カレンシーボード

カレンシーボード(currency board)とは、自国通貨の価値を、特定の外貨を基準とする為替平価で固定し、 しかも自国通貨とその基準となる外貨との交換性を完全に保証する通貨システムのこと。

完全交換を保証することから、自国通貨の発行量は保有外貨の量によって一義的に制約される。このために通貨金融政策に関する自由度を完全に奪われるのが、カレンシーボード制の大きな特徴である。また、採用国に著しくデフレ的な経済運営を強いる側面もある。

通貨主権喪失の代償として、基準となる通貨の価値が安定している限り、自国通貨に関しても安定と信認が保証されることになる。

戦時中に最も幅広く採用された通貨システムだが、1990年代に入ってから、再び広がっている。金融の飛躍的なグローバル化が国際金融システムに影響を与え、ロシア危機・アジア危機をはじめとする通貨危機が相次いだためである。

通貨波乱への自己防衛手段として、カレンシーボード制を多くの国々が採用した。実際に、このシステムのもとで多くの国々が為替レートの暴落やインフレ・高金利状態からの脱却をはたしたことは事実である。