アノマリー

アノマリー(anomaly)とは、現代ポートフォリオ理論の枠組みの下にある資産価格形成モデルでは説明されないような経験的な規則性のある事象のこと。市場の変則性と呼ばれることもある。

アノマリーを長期間に渡り利用する事で、リスクに見合った平均以上のリターンをあげ続けることが可能となる。

経験的事象はMRTの資本資産価格形成モデルの枠組みでは説明することができないのみならず、MPTに含まれる効率的市場仮説に対する反例を形成するといわれてきた。しかしながら、その後の理論・実証的分析の発展で、一部は説明が可能になっている。

アノマリー現象は、理論展開とは別に、現実のファンド運用にはかなり積極的に利用されている。これによって市場収益率を超えるパフォーマンスを上げている機関投資家も多数存在している。

代表的なアノマリー現象としては以下のようなものがある。

1.低PBR効果
低PBRだけで構成されたポートフォリオは高いリターンをもたらすことが多い

2.1月効果
1月の収益率は他の月次収益率より高くなる

3.小規模効果
時価総額の低い銘柄のポートフォリオは市場平均リターンを超過することが多い

4.株価時系列の平均回帰現象
企業の不祥事が発生したときに株価は理論水準を大幅に下回り、それから理論値に少しずつ回帰していく
効率的市場仮説やCAPMなどに相反するが、アクティブ運用の有効性に対しては有効である。規模効果、カレンダー効果、PER効果(低PER銘柄の優位性)などが知られている。

このようなアノマリー現象は、その後の理論展開とは別に、現実のファンドマネジメントにはかなり積極的に利用され、1.2.のような効果を利用して市場収益率を超過するようなパフォーマンスを現実にあげている機関投資家も多い。小規模銘柄や低PBR銘柄にポートフォリオ属性を傾斜させた「小型株ファンド」「バリューファンド」は、このようなアノマリー現象を踏まえて出現してきたものである。